日々、生きていると、誰しも一度は「ご縁」を感じたことがあるのではないでしょうか。
人との出会い、モノとの出会い、環境との出会い。
偶然が重なっただけなのに、まるで必然のような、運命のような、そんな繋がりを感じたことがあるのではないでしょうか。
今回は、そんな時折訪れるご縁の瞬間を逃さず、そこから自分の幸福につなげる方法についてご紹介します。
1、運命に逆らわない
タロットカードで占っていると、78枚あるカードのうち、大アルカナと呼ばれる22枚のカードが出るとき、自分ではどうしようもない大きな運命の渦の中にいると解釈される場合があります。
この「大きな運命の渦の中にいる」というのは、自分の努力や小手先の技術ではどうしようもない事態、と言い換えることもできます。
例えば、現在なら「新型コロナウイルスが流行っている」だとか「原材料が値上げされた為、商品価格が全体的に上がっている」とか、そういう感じです。
運命の渦に中にいるときは、どう抗っても思った方向に進むことはできず、思ったような成果を出すことができない場合があります。
良い方向に運命が作用する場合は、上昇気流や追い風となって、運命を利用して実利に繋げることもできますし、逆に悪い方向に運命が作用する場合は、逆風となって人生の壁となってしまうこともあります。
では、この運命の渦を遠ざけたり、良い運命だけを引き寄せることはできるでしょうか。
答えは「NO」です。
人は誰もが運命を甘んじて受けなければなりません。
しかし「穏やかな人生で、何不自由なく幸福に生きている人もいるじゃないか!」と思う方もいらっしゃるでしょう。
人によって、どのように運命が作用するかは異なります。
同じバスに乗っていて、そのバスが事故になっても、座っている席によってケガをしたり無傷だったりするのと同じです。
この運命を利用して、ご縁を幸福につなげる方法として一番有効なのが「運命に逆らわない」ということです。
例えば、どこかの企業に所属していて、どうしても転勤しなければならない、というとき。
本当は嫌だけど、致し方なく受け入れなければならない。
これは運命の視点から言えば「正解」です。
さらに言えば、この転勤という運命を受け入れたことによって新しいご縁が結ばれ、そこから幸福に発展する可能性もあります。
転勤先がとても良い環境だったり、唯一無二の親友と出会えたり、結婚相手と出会えたりする可能性があります。
また、ほかにも「夫との生活がもう嫌だ、奴隷のように扱われる。もう離婚したい」という状況で、我慢せずに思い切って離婚してしまう。
これも運命の視点から言えば「正解」です。
まるで、運命が環境をお膳立てしてくれているようで、あとはボタンを押すだけ、という状況になっている気がするのではないでしょうか。
こういうときは、もう「えいや!」とボタンを押してしまう。
これが運命に逆らわない、ということです。
2、大事なのは受け取ること
日常にご縁というは、実はゴロゴロと転がっているものです。
例えば、ちょっとした買い物のときに、レジの店員さんと世間話をして笑ったり、たまたま通りかかった店先で良い商品と出会ったりするのもご縁です。
しかし、そういった小さなご縁はあるけど、大きな幸福にはつながらないんだよな、と思っている人も多いでしょう。
遠慮して受け取らない大きな幸福
ご縁が訪れるのはいつも突然です。
まるで近所の人が「魚を釣りに行ったらいっぱい取れたので、お裾分けします!」と大量のお魚をくれる、みたいな感じで、こちらの心の準備はお構いなしです。
そんな突然のご縁を、遠慮して受け取らない人がいます。
「私なんてそんな資格ないです」
「もっと適任の人がいるはずです」
「恐れ多くて受け取れません」
「これを受け取ったら大変なことになりそう」
「幸せすぎて怖い」
「まだ私はそんなレベルではない」
このように思って遠慮してしまうと、折角のご縁が結ばれず去ってしまいます。
まずは「どんなご縁も受け取ります」と宣言しましょう。
大きな幸福はその先にあります。
小さな幸福もいつも大事にする
大きな幸福を手に入れている人は、小さな幸福もいつも大事にしています。
「ごはんが美味しい」とか「太陽光が反射してキラキラしている」とか「親切な言葉をかけてもらえた」とかですね。
なぜ小さな幸福が大事かというと、後になって気づくこととして、小さな幸福こそ本当の幸福だからです。
宝くじで大金が当たったり、夢が叶ったり、目指していた地位につける、というのも大変素晴らしいことですが、結局、人生が終わりに差し掛かると、日常の小さな幸せが愛おしくなります。
手に入れたご縁を大事にする、小さな幸せを噛みしめる。
こういった日々の行いの積み重ねが、後に大きな幸福に昇華します。
3、不幸はご縁の前触れ
人間万事塞翁が馬、と言いますが、吉凶禍福は定めがたいのが世の常です。
仕事で足を骨折して入院したけど、その病院で出会った人と意気投合して結婚した!なんてエピソードも、珍しくありません。
不幸と決めつけない
自分のことを不幸だ、自分の人生は不幸なことばかり起こる、と感じている人もいると思います。
また逆に「自分はいつもラッキーで、何をやってもうまくいく」と感じている人もいます。
ただし、それもこれも「気のせい」です。
ラッキー体質な人は、決して不幸が起こらないわけではなく、不幸が起きても「おや?これはラッキーの前触れか?」と意識をポジティブに変換しています。
自分のことを幸福な人とするか、不幸な人とするか、それは自分への決めつけで決まります。
どうせ不幸の後には幸福が訪れるのですから、自分のことを「幸福な人」と決めつけてジャッジしてみてはいかがでしょうか。
4、ご縁を求める行動でアピール
ご縁というのは、待っていれば向こうからやってくるものではありません。
どちらかというと、自分から迎えにいかなくてはならないものです。
可能性のある場所に行く
例えば、結婚相手と出会いたい、という人はどうすればいいでしょうか。
マッチングアプリに登録してみる、街コンなどに参加してみる、お見合いツアーに参加してみる、結婚相談所に登録してみる、などなど。
このように、やはり「ご縁を自分から結びに行く」という行動は大事です。
とは言え、実はこの「可能性がありそうな場所に行って実際にご縁が結ばれた」という例はそう多くはありません。
再度申し上げますが、ご縁は突然やってきます。
しかも、思ってもみない方向からやってきます。
それでも、なぜ可能性がありそうなところに足を運ぶのか。
実はこの「欲しいものを探している行動」というのが重要で、スピリチュアル的な言い方をしますと「神様に自分が何が欲しいかを示す行動」なのです。
つまり「私は結婚相手と出会いたいからこんな行動をしていますよ!」という強烈なアピールとなります。
もちろん、そういった場でご縁に恵まれる可能性も十分にありますし、または思ってもみなかった場所で思ってもみない形でご縁が結ばれることもあります。
恋愛も仕事もお金もそうですが、このように「私は求めています」という強烈なアピールがご縁を呼び寄せるきっかけとなります。
(なので、ひとつひとつの失敗、成果が上がらないことに対して、挫折しないことも大事です。アピールすることが重要なことです)
5、巡ってくるご縁を信じること
「自分は幸福になれない」などと絶望の淵に立たされて、何も信じられなくなってしまう人もいますが、ちょっと待ってください。
ご縁というのは必ず巡ってくるので、信じて待つことが何より重要です。
果報は寝て待て
運気というのは、ぐるぐると回っています。
西洋占星術でホロスコープを見ていると、星はどれも間違いなく動いています(地球が回っているのですが、西洋占星術では天動説で見るのです)。
つまり、幸福も不幸も持ち回りで、ずっと幸福を感じ続けることはできないですし、逆にずっと不幸で居続けることもできない、ということです。
暦で「夏至・冬至」というのがありますが、あんな感じで、昼の長さ、夜の長さが変わるように、人の運気もゆっくり移り変わります。
つまり、今最高に人生の不幸のどん底を味わっていたとしても、もうあとは、そこから上がるしかない、ということです。
いつか来ると信じる
宝くじを買っていると「いつになったら当たるんだ?」と思うことがあります。
宝くじに限りませんが、当たらないと思って途中で買うのをやめたら、もう二度と当たりません。
宝くじというとちょっとギャンブル要素が強いですが、それ以外でも「婚活を諦めない」とか「試験を受けて合格を目指す」とか、いつか来ると信じて行動をやめない、ということがとても大事です。
とは言え、ずっと頑張り続けるのは難しいので、やめない程度にたまに休むとか、もっと長期的なスパンで計画するなど、信じて待つ姿勢が重要です。
突然やってくる運気の波を捕まえて、幸運の波に乗れるように「信じて待機する」という気持ちで臨みましょう。
ご縁を邪魔するのは疑う心
なかなか良いご縁に巡り合えない人がやってしまいがちなのは「疑ってしまうこと」です。
それは誰だって不幸が続いたり、なかなかご縁に恵まれなければ、疑いの気持ちは芽生えます。
そして頑なになってしまって、折角ご縁が巡ってきた時にも素直に受け取ることができずに、幸福が去ってしまう…
このような負のループに陥らないように、心はニュートラルな状態を保つように心がけた方がいいでしょう。
運気は血液のように循環しています。
どんな出来事が起こっても、それを自分の血肉にして吸収していける人が、強運ラッキーの持ち主なのかもしれません。
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